ビッグファイブ理論
ビッグファイブとは心理学の領域で性格分類に使われているモデルだ。
中でも、イメージを創出していく人々にとっては「経験への解放性」という項目には否が応でも注目せざるを得ない記述がなされている。
開放性(英語版)とは、芸術、感情、冒険、珍しいアイディア、想像力、好奇心、および多様な経験に対する一般的な評価である。開放性が高い人は知的好奇心が強く、感情に関してオープンで、美しさに敏感で、新しいことに挑戦する意欲がある。開放性が低い閉鎖的な人と比べると、創造的で自分の気持ちをよく理解している傾向がある。また、型破りな信念を持っている可能性も高い。
(wikipediaより抜粋)
ある種のイメージ創造領域ではとても重要なパーソナリティ的要素だと思う。巷に漂うスピルオーバーされた事象群をアイデアとして積極的に取り込み、自分の持つ特性と掛け合わせてシナージーを最大化できるような能力の獲得を後押しするだろう。この傾向はイメージクリエイティブに留まらずビジネスにおいても成功する確率を高めそうだ。
ただ、これもあまりにステレオタイプ過ぎる受け止め方は避けておきたい。仮に開放性が低く保守的なスタンスの強い傾向にあったとしても、そこから生まれてくる視点にもやはり一定の意味や価値が存在し得るからだ。むしろ「独自性」の側面が高まることだって十分ある。また、開放性の高さは単に「後追いサイクルの強化」とならないとも限らない。
別の観点だけれども、現代社会は「開放的であるべきプレッシャー」の嵐が吹き荒れていて、内向的人間には不利な環境かもしれない。むしろこちらの方が課題であるような気もする。
人間社会は多面的であり多元的であるということを忘れないでいたい。