イメージを語ろうとする時

自身の創作としてのビジュアル化を前提とした話だけれど、脳内のイメージを言葉にしたとたん陳腐なものになってしまいがち。それは、イメージが具体性に欠ける場合もあるし、勿論言語化能力の問題もあるだろう。

しかし、イメージとはそもそも具体性に欠けるものだし、口に出さなければならないシチュエーションというのは概ね他者への説明の必要性からだ。

言葉にするうちに具体化していく場合も有効なのはもちろんある。しかしそれはあくまでも自分自身のイメージの具現化が前提。ある種軸がブレないよう強い意志を持たねばならない。しかし、相手に理解してもらおうとするアプローチは気を付けなければならない。説明すればするほど相手との感覚的距離が遠くなってなぜかこちらの無力感が増してくる。丁度、散々服を試着した後に、「もう何も欲しくなくなったよ」と勝手に服と距離を取ってしまいたくなる気分のように。

後者は非常に勿体無い現象だ。僕は脳内に様々なイメージが氾濫している状態は人類のある種のパワーの源泉だと考えていて、その状態を損なうのは世界の損失だと思う。状況の許す限り言葉を発する前にどんどんアウトプットすることを推奨したい。服を着たいという衝動が行動の源なのだから。

良し悪しはあとで考えること。というか言葉や他者が後から勝手に意味付けしてくれるさ。

(イメージ創造においては)Don’t think, Just do!

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